Ma Petite Pièce

ひきこもりが自宅サロンを開くまで

ドラマのような本当の話。

 

短編ドラマが作れそうな、嘘のようで本当のお話。

ゆるっと。パリ暮らし日記

のカテゴリ内にありますが、今回は全然ゆるっと。じゃない話ですっw

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数年前、スリにあった時の話です。

 

ある日の仕事帰りに仲良しの同僚とパリで美味しい串カツを食べに行く途中のことでした。

 

ピンク色が目印の4番線(Métro 4)サンミッシェル駅( Saint Michel)で私は人生で初めてのスリにあってしまいました。

 

その出来事は、ほんの数十秒の出来事。

でも、私にはその数十秒間が全部スローモーションのように見えてました。

 

交通事故にあう瞬間、スローモーションになる、というのはこんな感じなんだと思いました。

脳科学的には、危機を脳が察知すると脳の回転が信じられないほどフル回転することで、スローモーションに見えるそうです。

 

 

さてさて、

 

パリにお住いの方は、4番線のSaint-Michel(サンミッシェル)駅は、まるで花火大会の帰りの電車か!ってほどに人でごった返しているのがすぐに思い浮かぶと思いますが、

 

今回のスリは、そのごった返した人だかりの中で起きました。

 

 

改札の扉を出ようとした瞬間、腰のあたりに変な違和感があったんです。

 

最初、急いでいる人が後ろから私のことをせかして後ろから体当たりして来ているのかと思ったんです。

 

でも、すぐに気づいたんです。

あっ、左のポケットに手を入れられた!

 

って。

 

 

右のポケットにすでに手を入れられていたけれど、その感覚を後ろから急かして体当たりして来る感覚だと思ったんです。

 

 

瞬間的にその当時背負っていたリュックを確認。

 

昔、夜22時ごろ、人通りの少ないNation(ナッシオン)駅の長〜いエスカレーターに疲労困憊状態で気抜いて突っ立ってたら、後ろにいた男性(何系の人種かは見れなかった)が私のリュックを開けてお財布を盗もうとしてたんです。

その時お財布は、さらに内ポケットのチャックの中だったので救われました。

 

 

 

よかった!

リュック、開けられてなかった。

 

今回もギリギリセーフで盗まれなかった。

と安心した矢先、

 

女性が私に英語で声をかけた。

 

Your phone!

 

とだけ聞こえて、左のポケットにiphoneを入れていたことを今更ながら思い出し

 

あ!取られた!

 

と気づいた瞬間、その男はスッとエスカレーターを登っていってしまった。

 

その男が私のiphoneを持って逃げていくのがスローモーションで見えているのに体がパニックで動かない。

 

 

男はエスカレーターに逃げ込んだ。

例え自分の体が動いたとしても人混みで追いつけなかったと思う。

 

どんどん私から離れて行く男を見ながら

 

もう、おしまいか。。。

 

と途方にくれそうになった瞬間。

 

その男の後ろにいた男性が男の首を腕で締め

観念しろとばかりに捕まえた!

 

そして携帯を盗んだ男は私のiphoneエスカレーター高さ5メートル下の方に投げた!

 

 

 

あ、私の携帯が宙を舞っている。。

 

 

あー盗まれなかったとしてもiphoneの画面割れる........

 

誰かキャッチして!

 

と思っていたら、エスカレーターの下にいるもう一人の男性がキャッチ。

 

 

 

気が付いたら

女性が私の携帯を持っていた。

 

この女性はまた別のスリグループなのかとパニック!

でも、私の携帯を私のすぐ近くで持っていて、手が届く位置に女性はいた。

 

パニックで、本能的になのか、私は自分のiphoneをその女性から力ずくで奪おうとしたけれど、その女性の力が強く取り返せなかった。

 

その女性は私に向かって大声で

 

NO!

 

といって、私の行動を止めて来た。

 

もう私は大パニック!

 

その女性は、

 

CALM DOWN! CALM DOWN!

と何度も私に言い、続けて、

I'm a police!

 と伝えられる。

 

腰の後ろに持っているピストルと警察のIDを見せてくれた。

 

私とその同僚はパニックで、私はひたすら

 

I can't belive you!

I can't belive you!

 

と叫び、

もはやこの女性も本当にスリの仲間なのではないかと思った。

 

信用できなかった同僚はその女性の胸ぐらを掴むと、その女性はガチギレ!

 

あんたも牢屋にぶち込むぞ!

とすごい剣幕で言われる。

 

そうこうしていたら、もう1人の男性の警察官が来て

同じように、腰についている拳銃と警察のIDを見せてくれた。

 

2人とも同じ警察カードを持っていることに

偽物じゃないのかもと思い始め

少し安心して来た。

 

 

落ち着いて来たら、やっとフランス語で話せて

Mais pour quoi je peux pas recevoir mon telephone?

どうして携帯電話を私は受け取れないんですか?

 

って聞いた。

 

警察官2人は、調書を書くから少し待ってて。

普通なら、このまま警察署に行って2時間、3時間事情聴取するんだけど

あなたたちも急いでいるでしょ。

 

と行って、日本でいう緑の窓口で、調書を書いていた。

 

パスポートは持ってる?

と聞かれたので、

フランスで働いてるから、滞在許可証持ってるよ

 

と言って渡すと、

 

あぁ〜じゃあ私たちフランス語で話せるわね!

と言って、そこからは和やかな雰囲気だった。

 

 

本当に何かに守られてると思ったこの出来事。

 

実は、数日前にNAVIGO(パリの決められた区間内ならメトロ、バス乗り放題の定期券のようなもの)をなくしていて、

同僚とも話していたけれど、それは、注意しなさいよ!って意味だったのに気がつかなかったからだよ、絶対!

それでも、守ってくれてたんだねって。

 

 

私は、その守ってくれたのは、死んだおじいちゃんと勝手に思い込んでますがw

ご先祖様がきっと助けてくれたんですね。

「ほら、ちょっと前にもその上着でNanigo無くしたでしょ〜。注意してって意味だったのに気づかないからぁ〜。」って言われたような気がしました。

 

 

その上着とはポケットのボタンが両方とも壊れていて、かなり無防備な状態だったのです。

にもかかわらず、パリに住んで長いから心のどこかで大丈夫という気持ちがあったんですよね。

 

でも、見た目は日本人なので普通に歩いていればスリ集団からみた私は

ただの観光客に見えたかもしれません。観光客でなくても、フランスに住み慣れてなくてちょろそう。って思ったんでしょう。

 

スリからしたら、鴨がきた!しめしめ。

って感じでしたね。

 

 

本当に奇跡。

 

3人一組の私服警官。

4番線はスリが本当に多いから、張ってたんだって。

 

数年前に4ヶ月だけこの駅周辺に住んでいて毎日使っていたけれど、スリに遭うことはなくって。

 

 

 

 

油断してはなりませんね。

 

皆さんもお気を付けくださいね。